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あれは9月の事だった…
「こんにちはー!」
その日も元気な僕の声が事務所に響いたのだけど
「あれ、幽亮さん?」
おかしいなぁ、いつもなら…
「やぁ、直也君」
という具合に幽亮さんの声が聞こえるのに
留守なの…かな?
あれ?
よく見れば、机の上にメモが置いてある、僕宛だ…
「直也君へ
ちょっと咲京の所に行ってくる
もしかしたら、帰りは遅くなるかもしれない
もしもいつもの時間になっても僕が帰って来なかったら事務所の鍵を閉めて帰ってもいいよ
幽亮」
「そうか…咲京さんの所に行ったのか…」
もしかして…何か事件の相談かな?
だとすれば仕方無い、メモの通り、待っていようかな…
そう思った僕はいつも幽亮さんが特等席にしているソファーに腰掛け待つことにした。
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