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それから事務所で待つこと数時間…
「幽亮さん、帰って来ないなぁ…」
大してすることも無くソファーに腰掛けてた僕はつい、うとうとし始めていた
そんな中、窓の外を見ると、もうすぐで夕暮れ時
「誰も来ないし、幽亮さんもまだ戻らない、少し早いけど鍵を閉めて帰ろうかな…」
そう思って僕が事務所の入り口に近付いて行った時だった
ガチャ
不意に事務所のドアが開いた
「幽亮さん?」
しかし事務所に入って来たのは見た感じ小学1~2年くらいの男の子だった
「あの…」
その男の子が続けて言う
「ここが奇妙な事とかを解決してくれる所ですか?」
この時、僕は目の前の男の子事を少し大人びいた話し方をする不思議な感じの少年だと思った
「うん~、まあ…
確かにそれに間違いは無いけど…
ここはね一応は探偵事務所なんだ、もしかして依頼?」
「探して欲しいんです」
そう言う少年は一枚の写真を握りしめていた
その様子から僕はまぁ、たぶん、小学生の依頼ならペットの捜索とかなんかだろうな…と軽く予想していたのだが…
「ユウちゃんを…ユウちゃんを探して下さい、お願いします!」
「名前はユウちゃんね…
その子は犬?
それとも猫かな?」
「えっ?」
少年はあからさまに困った表情をする
「あの…ユウちゃんは僕といつも公園で遊んでいた女の子の事なんです…」
「えっ、女の子?」僕は驚いた…!
まさか…こんな小学生の男の子が人探しを依頼しに来るとは思わなかったからだ
「はい…
でも、居なくなっちゃったんです」
「居なくなった?」
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