怪異FILE07 秋彼岸

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次にその主婦達のいるベンチから少し離れた所で集まって遊んでいた男の子たちの方に話を訊いてみる 「ねぇ、君達、そこで遊んでいたユウちゃんって女の子について教えてくれないかな?」 男の子の1人が答える 「知らないよ…だってあいつ、いつも隅で遊んでるし、それに…」 「それに…?」 すると男の子達の中でリーダーぽい子が言った 「俺達、あんなお化けみたいなヤツとは遊ばないんだ!」 そんな子どもの声にさっきの主婦達が来る 「こら、そんな事言わないの!」 「だって、いつも母ちゃんが言って…」 リーダーぽい少年が言う 「親が…?」 僕の冷やかな視線を読んだのか 「あっ、いやーねぇ そんな事を言ったら駄目でしょ 人を見た目で判断するなんて、ねぇ?」 「そうよ…あら、もう…こんな時間 ほら、帰るわよ」 主婦達は急かす様にこの場から去ろうとする 「最近、物騒でしょ、ついこの間もこの辺りで子どもさんが事故にあったから だから、親御さん同士で気をつけて帰らないといけないのよ、それじゃあ」 そう言うとその主婦達と子ども達は帰っていった
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