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次の日…
「悠太君が聞いた話通りなら、ここが多分、ユウちゃんの家だよ」
「こんなに早く、分かるなんて直也お兄さん凄いですね!」
「まぁ…ね、
実を言うと僕の力ではない
前にメリーさん事件で関わった篠原さんに聞いたのだ
当時、N会社に勤めていた篠原さんはメリーさん事件のあと
とある事情でN会社を辞めて今はジュエリーショップに勤めている
そして篠原さんの話によればその人は町田 亮さんではないかと言う
それで亮さんの住所を訊いたのだが、篠原さん曰く結婚していたのは知っていたけど子どもがいるのは知らなかったし聞いたこともないらしいのだが」
「悠太君はここで待ってて
ちょっと聞いてくるから」
僕はチャイムを鳴らす
「はい、どちら様ですか」
凄い綺麗な女の人が玄関から顔を覗かせた
「すいません、僕はこう言う者なんですけど…」
僕は探偵事務所の事を説明した
「探偵事務所ってその探偵さんが何の御用なんですか?」
「お子さんのユウちゃんって女の子の事をお訊きしたいんです」
「はい?
何を仰っているんですか?
我が家には女の子なんか居ませんし、そもそも私達に子どもなんか居ませんよ!」
女性があからさまに怪訝な顔をして答えた
「香織、どうかしたのか、誰が来たんだ」
奥からイケメンな男性が現れた、多分あの人が町田 亮さんなのだろう
「でも聞いた子がいるんです…」
「帰って下さい!」
僕は追い出され玄関を閉められてしまった
「どうでした?」
遠くで見守っていた悠太君が来る
「それが、ユウちゃんは知らないって
それに、そもそも子ども自体いないらしい」
「じゃあ、ここじゃあないんでしょうか」
う~ん、でも麻衣さんに聞いた話だとここの筈なんだけど
それに香織さんというあの女の人のあの態度…気になる
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