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「最悪だ・・・この世の終わりだ・・・」
むしろ、この世を終わらせてしまった。
「どうしよう。どうしようもないけど、どうしよう。」
季語なし字余り。
「これで何回目か?ってか、今回の理由は何よ」
どこからともなく、幼馴染みのバカにした声が響く。
「えーと前回が覗きこんだホラー映画に驚いて、その前が観察していたおうちで産まれた赤ん坊が歩き出した事に興奮して、されにその前が」
「うるさいなー・・・少女漫画にきゅんきゅんしちゃったんだもん」
「ばかだ!やべー!」
「もー!ほっといて!」
ひとしきり笑うと無粋な幼馴染みの気配がすっと消えた。
もうちょっと眺めたら私も行こう。
呆然と立ち尽くす私の回りで、ビルや家屋が次々倒壊していく。
「げっほげっほ」
あまりに埃っぽくてむせる。
回りの人は叫び声を上げながら、倒壊する建物から逃げ惑う。
意味ないのに。
【世界】自体が終わるんだもの。
瓦礫をよけても、生き残れはしない。
そんな事情を知らない人々は逃げ惑う。
あちゃー。
ついに日本の新しいシンボル、スカイツリーまでもがバキッと折れた。
ここで沢山の人が死んでしまう。
やっちまったなーとその光景を見ていると、突然腕を捕まれる。
「バカ野郎!ぼけっとしてんな!死にたいのかよ」
怒鳴り声と共に引っ張られ走り出す。
あれ、なんでこの人・・・・・・。
「とべっ!」
掛声と共に強制的に飛ばされて、埃っぽい大地を転がる。
同時に後方に大きな瓦礫が落ちてきた。
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