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電車を乗り継いで約三時間、やっと着きました松野家!
今日からここに僕も住むんだ。写真でしか知らない兄さんたち、どういう人達なんだろう?
そう思いながら入り口に立つと、いきなりドアが開き誰かが飛んできた。
「ふぁ?!」
案の定、飛んできた人につぶされる僕。
痛いよ。
「いてててっ」
「ごめん、避けてくれる?」
前を向くと僕を見て目をまるくした、青いパーカーを着た人がいた。
よく見ると、どことなく僕そっくりだな。この人が兄さんかな?
「あ、悪いっ」
「いえいえ、大丈夫です。あの、貴方が僕の兄さんですか?」
突然聞くのも何だけど、一応聞かないと。
僕がその人に尋ねると、呆然としていたので声をかけると驚きだした。
それを聞いて来たのか、今度は紫のパーカーを着た人が出てきた。
「クソ松、うるさっ」
あれ?また驚いてる。何でだ?
「すみません、貴方も僕の兄さんですか?」
写真でしか知らないけど、あと四人兄さんがいるはず。その前に母さんに会わないと!
「驚いてるとこ失礼ですが、家に入れて下さい」
僕がそう言うと青いパーカーの人が案内してくれた。
あっ、紫のパーカーの普通の目に戻ってる。
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