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「母さん、よろしくね?」
「わかってるわ、呼んだら来なさい」
合図に呼ぶらしい、ってこの展開学校の先生に呼ばれてるみたいだな。
学校生活、つまらなかったな。本当の田舎だったし、教室になんか僕一人だったしね。
うん、何だかテンションが下がってきたかも。
-その頃、母さんは-
「ニート達、大事な話があるの」
「「「なぁに、母さん」」」
「それはね__」
辺りには緊張が走る。
深刻そうな表情の母と、その口から何言い出すかと、固唾を飲む6つ子達。
「それはね、実は貴方達は本当は6つ子じゃないのよ」
「「「えぇーーー?!」」」
母の言葉を信じられないと言うように騒ぎだす、二名を抜いて。
「どういうことだ?6つ子じゃないって」
「誰かが養子、っとか?」
「うわっ、嫌だよそんなの」
どうやら、勘違いしてるらしい6つ子達の内の四人。
そんな中、母が口を開いた。
「違うわよ」
「「「え?」」」
「貴方達には、実は弟がいたのよ」
「「「はぁぁぁ?!」」」
母の発した言葉を聞いて、やはり驚きだす四人。
その驚きようで吹き出しそうになっている、二名と一名。←
「今から紹介するわ」
「え?もう居るの?」
「マジでっか?」
そんな様子の四人をよそに坦々と進める母。
「さあ、入って来なさい!」
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