‐やって来ました!松野家!‐

6/9
56人が本棚に入れています
本棚に追加
/56ページ
「ところで、兄さん達は何をしているの?」 「何って?」 「えっ、仕事だよ、仕事!」 「「「仕事、うん、仕事ね/な」」」 途端に目を反らし、目を合わせまいと泳がせる兄さん達。そんな中いきなり母さんが入ってきた。 「そうだ、貴方たちも、てる松を見習いなさい。全く、就職する気ないんだから__」 就職する気ない?それって_ 「兄さん達、ニートなの?」 「「「あぁ、まぁ、うん;」」」 「仕様がないな。僕ね、小説家なんだ」 「そうそう、てる松ったらあの人気作家なのよ」 「人気、作家?」 「えーと、松山 照彦だっけ」 「え?松山 照彦さん?あの?!」 「そうです。僕が松山 照彦です。本を書くときのネームです。」 そう言うといきなり手を握ってくるチョロ松兄さん。 「にゃーちゃんの雑誌の編集に関わってるよね!」 「あぁ、うん。そうだけど」 「サインお願い出来る?!」 「分かった。だけどチョロ松兄さん、近い、怖い」 「ごめん!」 「離れてくれたから、大丈夫・・・」 たぶん僕、今、凄い顔赤いだろうな・・・。 何か兄さん達、僕のこと凝視してるし、僕本当人に近づかれるのに慣れないんだよね。 うん、恥ずい///。 「へ?」 僕が迷走していると、途端に頭に重みを感じた。 そしてわしゃわしゃと頭を撫でられる。 「おそ松兄さん、何で無言で僕の頭撫でてるの?」 「いや、別に」 「あと、トド松兄さん。くっつかないで///」 「嫌だ、だって、てる松可愛いだもん」 「んなっ!僕、男だよ?!」 「へー、そうなんだー」 「そうなんだじゃないよ!もう!」 酷いよ!トド松兄さん!(*`Д´)ノ!!! 「「「(可愛い・・・)」」」 てる松がムスッとしている中、兄達が可愛いと思っていたことは、てる松は知るよしもない。
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!