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((side◇Kei,
「わかった…わかったから…っ」
静まりかえった部屋に男の声が響く。
薮が銃を向ける先には1人のターゲット。
「何がわかったの?」
無表情で冷たく言い放つ。
「俺はまだやらないといけないことが…っ」
「あぁ、そう。残念だね」
カチャリと薮が引き金に指をかけた。
1秒もしないうちに部屋には
乾いた音が響きわたり
次の瞬間…
弾は見事ターゲットに命中し
男はもうこの世に存在していなかった。
「伊野尾、」
「…薮」
返り血を拭いながら薮が俺を見た。
帰ろう。仲間の元へ。
「ケガしてない?大丈夫?」
「大丈夫だって。ホントに心配性だな、伊野尾は」
「薮を守るのが俺の役目だからな」
ま、今は光が守ってくれるだろうけど。
「ふふっありがとう」
でも伊野尾には大ちゃんがいるだろ。と薮は付け足した。
薮は覚えてるだろうか。
俺と薮が出会った時のことを。
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