【6】

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 きっと一時的な事だろうと思って特に気にしなかったのだが、暫く経っても勇仁がピクリとも動かなかったので、心配になって唇を離した。そこで勇仁が弾かれた様になって、離したばかりの真琴の唇を追いかけて合わせてきた。 「んっ、ふぅっ……」  さっきの触れるだけのキスとは違い、勇仁から仕掛けたキスは舌が入り込んで深いものとなった。入り込んできた舌にされるがままとなってしまい、今度は真琴が動きを止める番となった。  じっくり口内を舐めまわされて、最後の最後で行き場をなくしていた真琴の舌に絡みついてきた。その瞬間、真琴は反射的に身体を震わせてしまった。  それが合図だったかの様に、勇仁が全て納めてひと段落していた下半身を動かし始めた。奥まで入れてたものを少し引き抜き、再びゆっくりと押し入れていく。  真琴の中を勇仁のもので突かれると、ビクンと身体が揺れてしまう。声も出しているが、幸いな事にキスで口を塞がれているからそれほど気にならなかった。 「んっ……」  口の端から唾液が垂れてもキスがやむ事はなかったのに、いきなり勇仁が絡めていた舌を解くと、唇も一緒に離れていった。 「はぁ……ゆう、と……?」  ぼんやりとしながら、真琴は乱れた呼吸の合間に勇仁の名前を呼んだ。  息苦しさから急に解放されると、上手く息が出来なくて浅い呼吸を繰り返す。何故キスを止めたのか気にはなったが、直ぐに言葉に出来なかった。  とりあえず、ゆっくり息を整えようと思っていた矢先に、勇仁が真琴の腰をがっしりと掴んで抽挿を再開し始めた。 「え、ゆっ、ゆうっ、あっ、あぁっ……」
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