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前と後ろを同時に攻められて、真琴はしっかりと勇仁の身体に抱きつく。身体を震わせた真琴は、直ぐに勇仁の手の中へと欲望を吐き出してしまった。
真琴が達した瞬間、キュッと後ろを同時に締め付けてしまい、その刺激で勇仁も達したようだった。
いまいち断定出来なかったのは、絶頂を迎えた瞬間の真琴は、まるで糸が切れた様に意識を手放してしまったからだ。
低く唸って真琴の名前を勇仁が呼んだ声が聞こえた気はしたが、本当かどうか定かではなかった。
「んー……」
外から子どものはしゃぐ声が聞こえてきて、真琴はゆっくりと目を覚ました。
いつも決まった時間に設定している目覚ましの音を聞いていない事に気づき、随分早い時間に起きてしまったのではないかと考える。
しかし、目を開けた真琴の視界に飛び込んできた部屋を見て、ここが自分の部屋ではないからだと納得した。
頭がまだ働いていない所為か、自分が何処に居るのか分からず、ぼんやりと昨日の記憶を辿る。
前にもこういう事があったなと思った途端に、真琴は意識がハッキリして思い出した。
ここが勇仁の家だという事に。
そして昨日、勇仁と向き合う為に自らここへやってきたのだ。
最初は、ちゃんと話し合えば元通りになると思っての行動だった。その筈だったのに、実際に会って話せば勇仁は砂川を彼女だと思い込んでいて、その誤解を解くために二人でホテルにいた日の話をする事になってしまった。
その後には、勇仁から突然告白をされて、流れに任せる様に身体を繋いでしまったのだった。
酔っぱらって目覚めたら記憶がからっぽになってた前回とは違い、今度はちゃんと真琴の記憶に残っている。
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