【4】

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 真琴自身を掴んでいる勇仁の手が、上下に動かすスピードを速めてきて、同時に真琴の息も荒くなった。  達するまで後もう少しだと分かった瞬間、真琴はさっきよりもギュッと勇仁の身体に抱きついた。 「っ……んんっ……」  直後、予想通りに絶頂を迎えた真琴は、身体を震わせて勇仁の手の中へと吐き出した。 *** 「あれ……」  陽の光がさした事で朝になったと認識した真琴は、ぼんやりと目を開ける。  次の瞬間、自分がベッドの上で寝ている事に違和感を感じて、真琴はゆっくりと頭を働かせ始めた。  昨夜、自らベッドに横になった記憶が無い。それなのに、ちゃんと寝ているとはどういう事だろうか……。  お酒は……缶ビール二杯ほど飲んだ。  その後は……。  途切れがちになっている昨夜の記憶を手繰りよせていると、徐々に酔ってた時の記憶を思い出してハッとした。 「わわわっ……」  昨夜、勇仁が古森から借りてきたDVDの中身が映画じゃなくてAVだった。それが分かって鑑賞会は中止すると思っていたのに、流れで見る事になってしまったのだ。  エロいシーンを見ながら勃つ勃たないの話になって、酔った弾みで勃たないと言った真琴に、勇仁が確認で触ってきた。その後、直接触られてしまい、そのままイかされてしまったのだった。 「あああ……」  正気になって思い返せば、恥ずかしさで頭がいっぱいになる。まさに今の真琴は、穴があったら入りたい状態だ。
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