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真琴自身を掴んでいる勇仁の手が、上下に動かすスピードを速めてきて、同時に真琴の息も荒くなった。
達するまで後もう少しだと分かった瞬間、真琴はさっきよりもギュッと勇仁の身体に抱きついた。
「っ……んんっ……」
直後、予想通りに絶頂を迎えた真琴は、身体を震わせて勇仁の手の中へと吐き出した。
***
「あれ……」
陽の光がさした事で朝になったと認識した真琴は、ぼんやりと目を開ける。
次の瞬間、自分がベッドの上で寝ている事に違和感を感じて、真琴はゆっくりと頭を働かせ始めた。
昨夜、自らベッドに横になった記憶が無い。それなのに、ちゃんと寝ているとはどういう事だろうか……。
お酒は……缶ビール二杯ほど飲んだ。
その後は……。
途切れがちになっている昨夜の記憶を手繰りよせていると、徐々に酔ってた時の記憶を思い出してハッとした。
「わわわっ……」
昨夜、勇仁が古森から借りてきたDVDの中身が映画じゃなくてAVだった。それが分かって鑑賞会は中止すると思っていたのに、流れで見る事になってしまったのだ。
エロいシーンを見ながら勃つ勃たないの話になって、酔った弾みで勃たないと言った真琴に、勇仁が確認で触ってきた。その後、直接触られてしまい、そのままイかされてしまったのだった。
「あああ……」
正気になって思い返せば、恥ずかしさで頭がいっぱいになる。まさに今の真琴は、穴があったら入りたい状態だ。
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