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悠長に考える暇もなく、勇仁の手によって真琴の下半身は剥き出しにされてしまった。この状況で、まともに話して解決するのは、もはや難しい。
「まこ……相変わらず、可愛いな」
「んっ……やめっ」
前回は酒が入っていたし、流していた映像も映像だった為、変な空気に流されてそうなった。
しかし、今はお互い素面の状態にも関わらず、勇仁が同じ事をしようとしている。溜まってた欲望を吐き出す為だけだとしても、真琴にその気がないのに、今のこの行為に何の意味があるのか……。
訳が分からないまま流されるのが嫌で抵抗しようとしたが、直に勇仁の手によって触られて身体が震えてしまった。
あの時から日が浅かった事もあってか、真琴が思ってた以上に身体の方は敏感に反応してしまった。
勇仁の無骨な手で擦り上げられて、みるみるうちに真琴自身が元気になっていく。
自分の身体なのに思い通りにならない事が悔しくて、咄嗟に唇を噛みしめた。
「まこ……あの時よりももっと、気持ち良くしてやるよ」
「んっ、あっ……ああっ……」
極力声を上げない様に、キツく唇を噛みしめていた。
それなのに、反応していた真琴自身が勇仁の生暖かい口に含まれた瞬間、耐えられなくなってしまった。
真琴が感じる度に舌で舐められる。その度に自然と身体が震えてしまい、与えられる快感に流されまいとしてシーツをギュッと掴んだ。手でされていた時とは比べ物にならない気持ち良さに、真琴は何度も身を捩る。
その反応を楽しむ様に、勇仁が真琴のを咥えたままで口を上下に動かせた。口内で擦られる刺激に、真琴は声を上げて身体を仰け反らせてしまう。
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