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教室に入って友達と何気ないお喋りをするのもいつもの事。
けど、今までとは違う出来事が既に始まっていた。
「……珍しいじゃん。駿」
通常なら、駿があたしより早く学校にいることはまずない。
あたしも学校には始業時間ギリギリで来る方だけど、自転車通学の駿はもっとギリギリだ。
担任の先生が教室に入ってくるのと同時に登校してくるのもしばしば。
その駿があたしより早く、しかも「もう何分も前から学校に来てました」みたいな空気を出しているなんてまずありえない！
当の駿は自分の席に伏せって寝ている（ふりをしている）ようであった。
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