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「優月、いいってこいつに気つかわなくて」
「宿題見せてもらってるんだから、駿奢ってあげなよ」
「ぜってーやだ。俺は優月にしか奢らないの」
「あーはいはい」
またも和斗が呆れ顔。
自分だって1歳年上の先輩彼女がいるくせに。
「それにカラオケの飯ってなんか高くね? 俺だって滅多に食わないのに」
どうやら本当に奢る気はないらしい。威圧感たっぷりの睨みをきかせる駿。
視線を真正面から受けた尾野君はそっとメニュー表を机に置いた。
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