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「ちょっと駿知ってた?」
すぐさま隣の席にいる駿の腕を引っ張ってそう尋ねる。
「あ、うん」駿の返事はあっけらかんとしたものだった。まるで他人事みたいだ。
「ええええええええ! 知ってて写したのぉ!」
「あんた声でかすぎ」
今の発言で、クラス中があたしを憐れむような目つきで見ているような気がした。
宿題丸写しをした卑怯な奴だということ、そして去年の事も覚えていないような馬鹿な奴だと一気に知れ渡ったのだ。
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