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「真宮君と尾野君。あとで職員室に来て」
クラスは自分の成績に一喜一憂しおおいに騒いでいた。どちらかと言えば和気あいあいとした空気の中、硬い表情で先生は二人を呼び出す。
その後のホームルームが終わると、駿と尾野は先生の後について教室を出て行った。
「なんで尾野も?」
愛衣に問いかけると、どこから情報を得ているのかわからない程詳細な情報をくれた。
「なんか、尾野答案白紙で出したらしいんだよね。テストの時もさ、あいつ最初っから最後まで寝てたみたいだし」
「うわ余裕ー」
「そういう問題じゃない。あの尾野が白紙で出すなんてふざけてるとしか思えないでしょ」
「なるほど」
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