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「うん。大体こんな感じ」
尾野は苦笑いしながらそう答えた。
すると、尾野の弟達はこぞってあたしの前に立ち、まじまじとあたしの事を凝視してきた。
「えっと、見過ぎ見過ぎ」
「珍しいな兄ちゃん、女友達?」
「彼女ー?」
「珍しいって言うな! それに彼女じゃないっ」
すぐに尾野はしまったという顔をした。見た目は駿なのだから、ここは黙っていないといけなかったのに。
勿論時すでに遅しで、尾野の兄弟たちはポカンとしている。
「そうそう、友達友達ー」
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