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「あ、優月。弟達と外で遊んでて」
「は?なんであたしが?」
すかさず尾野が
「外に連れ出して欲しくて……真宮君にいろいろ荷物の場所とか教えなくちゃいけないから……」
「なに二人とも。その姿で生活する気満々じゃん」
てっきり二人とも早く元の身体に戻りたくて仕方ないと思っていたのに、案外余裕だ。危機感がまるでない。
「それでいいの?」
「良くはないけど、仕方ねぇだろ。ほら、さっさと行った行った」
シッシッと追い払われたあたしはむくれながらも外に出た。
「ほらお前ら、あのお姉ちゃんに遊んでもらえ」
同じように駿は尾野の弟達をも追い払う。
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