駿が尾野で、尾野が駿で

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「これからどうするの?」  弱気な中身尾野の駿に尋ねると 「さっき真宮君に言われたけど、今度は真宮君の家のことを成瀬さんから聞いてって」 「へ、あたしが?」 「うん。僕バイト以外で夜出かけないから、今から真宮君を外に連れ出すと不審がられるかもしれなくて」 「尾野の中身が駿の時点でもうめちゃくちゃ不審がられてると思うけど」  そう言うと尾野は乾いた笑い声を上げた。 「ねぇ。夜出かけないって、まだ六時だよ。そういえばお父さん帰って来るの早くない? お母さんは?」 「お母さんはいないんだ」
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