――キモ猫ゆうズィィ猟奇的殺人事件――

2/16
5人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
あ....あぁ....ばーらが咲いた~♪ばーらが咲いた~♪真っ赤なばーらが~♪(ノ´∀`*) 俺は目をつぶったまま心の内側で、そんなフレーズを口ずさむ。 そう....これは夢だ....。 悪い夢なんだ――。 そうさ。 だから目を開けば何時も日常が――・・・・。 俺は深呼吸し、気持ちを落ち着かせつつ、ゆっくりと目を開いた。 しかし――。 その直後に、俺の視界内に飛び込んできたのは、鮮血に染まった血みどろのベッドと部屋....。 そして、血溜まりの中に半ミンチ状のまま散乱している肉片の数々だったのである....。 (あ........あぁ、やっぱり夢じゃなかった........(*´;ω;`)プルプル) それは正しく悪夢の光景であり、俺の部屋と言う隔離空間に顕現された地獄絵図....。 何故....こんな事になってしまったのだろう? 俺は思わず頭を悩ませた。 怒りが頂点に達して、木刀を持った所までは確かに覚えている....。 そして、あの疫病猫ゆうズィィに「お前を死ぬほどボコりたいから、願い叶えんかい、ボケがぁぁ――!(*`Д´)ノ!!!」って言って木刀で殴りかかった所までは、取り敢えず覚えていた。 いたのだが....。 (なのに何で俺は、こんなモノを持ってるんだ??( ; ゜Д゜)) 俺は右手で握り締めている硬くて、黒いソレを見据える。 その右手で握り締めているモノ....。 それは明らかに木刀ではない。 そう....それは――。 (こ....これ、金棒だよね....??((((;゜Д゜))) 鬼とかが良く使ってる、あの....?( ; ゜Д゜)) 更に一言付け加えるなら、それはただの金棒ではない。 血みどろの金棒である。 (どう考えても凶器、これだよね?? ( ; ゜Д゜)) 俺は放心状態のまま思わず、その金棒を見据えた。 そして、視線を部屋内の床に向けると、そこには半壊したキモ猫ゆうズィィの頭部らしきモノと、未だに脈打つ心臓らしき臓器が血溜まりの中に、浮かんでいる。 「うぉ!?(゜ロ゜;ノ)ノ ひぃぃぃぃぃ――!!((((;゜Д゜)))」 俺は恐怖の余り、反射的に金棒を心臓に向けて振り下ろした。 グチャ――!! ビシャッ――!! そんな生々しい響きと共に、俺の目前で心臓らしき臓器は、飛散し鮮血が周囲に飛び散る。 (やっ........やっちまった....!!(゜ロ゜;ノ)ノ) 俺は、そんな状況を呆然と見据えながら、感情任せに金棒を振り下ろしてしまった事を、激しく後悔した。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!