第1章 「有りえねェ」

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あーめんどくせぇ。 今日は部長と2人で接待の予定が、得意先の担当がなぜか宇佐美を気に入ってるらしくアイツも一緒ってことに。 接待の後、部長がお気に入りの店に行こうと言い出したから断ったが、宇佐美の異常なハイテンションに巻き込まれ、結局帰れなかった。 部長の行きつけの店、それは……。 『CLUB Ayumi』 やっぱり……。 あの部長の事だから絶対キャバクラだと思ったが。 「この店は可愛い子がいっぱいいるからね~。そうだろ?あゆみママ」 「あら、部長さんったらお上手ね!じゃあとびっきり可愛い子を連れて来るから待っててね」 部長はきっと、あゆみママと訳ありだな。 「ぶちょー!!私キャバクラとか初めてなんで、社会勉強させてくらさーい!!」 ウゼェ。 こいつが酔っ払うとロクな事はないって部長は知ってんのか? 「じゃあ宇佐美に、この店の女の子の事を教えてあげよう!」 ………部長もテンション高めって……いつものことか。
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