第1章 「有りえねェ」

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「あゆみママはさっき見ての通り品格の漂う女王様だろ?あっちのテーブルのチーママ、heikoさんは知的な女神様。あと綺麗系だとカウンターの蓮花さんは眼鏡美女だし、沙耶さんはクールビューティー。可愛い系だと…慧ちゃんはツンデレなのに天使だし、MARIちゃんは天然小悪魔だな」 「あー!ぶちょー!!あゆみママに連れられてる女の子!!めっちゃ可愛くないれすか?私、あの子を指名したいでふ」 「宇佐美、お前はもうこれ以上酒飲むな。水でも飲んどけ」 「かちょー!何言っちゃってんれすか?ぐふふふふふふ」 もう、俺は知らん。 あゆみママが若い女を連れて戻ってきた。 「今日はこの子がお相手をさせて頂きます。ほら、挨拶して」 「巴世里です。よろしくお願いしまーす」 ここでまさかの名刺交換。 しまった!仕事中じゃないから油断していつものキレが出せなかった。 チッ、次でリベンジしてやる。 「巴世里ちゃん?見かけない顔だね。新人さんかな?」 「あ、私この店の常勤じゃないんです。今日はヘルプで来たんで、初めてなんです……」
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