第14章

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「俺さ1回気に入るとそればっか買っちゃう癖があって。屋台って言ったら、必ずお好み焼きでしょって思ってたんだけど。」 と、あたしの隣に座りながら話すヒロくん。 「でも、前美桜ちゃんとこの公園で食べた時、美桜ちゃんがたこ焼きとじゃがバタ買ったじゃない?あれから、俺もすっかりこの組み合わせなんだよね。」 と、笑いながら、たこ焼きとじゃがバタを手渡してくれた。 「ありがと。」 「どういたしまして。温かいうちに食べよ?」 2人で「いただきます」と言って、食べ始める。 「やっぱりこの組み合わせ、最高。」 って言いながら、おいしそうに食べてるヒロくんは。 もう『熊谷さん』ではなく、完全に『ヒロくん』だ。 久しぶりのヒロくん…。 あたしが物思いに更けっていると。 「あれ?お腹空いてなかった?それとも違う物食べたかった?」 って心配してくれる。 「ううん、大丈夫。食べるよ。」 と返事をし、また心配を掛けてもいけないから、とりあえず食べる事に集中した。 .
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