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あたしは、1番疑問に思ってた事を聞いてみた。
「ヒロくんは、どうしてあたしだって気づいてくれたの?」
「美桜ちゃん、金曜日の記憶ってある?」
「ううん。歓迎会でたくさん飲んじゃって、トイレに行って、近くのベンチに座ったとこまでしか覚えてないの。気づいたら、朝おうちのベッドで寝てたの。」
「そっか。俺は、そのベンチに座ってる美桜ちゃんを見つけて、美桜ちゃんちまで連れて帰ったんだ。」
「えっ?ヒロくんが!?」
「前に閉じ込められた時に、タクシーで美桜ちゃんちまで帰ったじゃん?それで美桜ちゃんちは知ってたから。」
「そうなんだ…。ありがとう。」
「どういたしまして。ってか、美桜ちゃんち知ってて良かったよ。そうじゃなかったら野口が…。」
「野口くんがどうかしたの?」
「いや、ごめん、こっちの話。」
と、苦笑いを浮かべるヒロくん。
「で、美桜ちゃんを送って行って、美桜ちゃんちに入らせてもらったんだ。勝手に入っちゃって悪かったんだけど。」
「ううん。」
あたしは首を左右に振った。
きっと寝たままのあたしを運んでくれたんだろうから、むしろありがとうと言いたいところだもん。
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