第1章

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思いっ切り走りたいけど、ちょっと恥ずかしいから、競歩ぐらいのスピードで。 一目散に会社を目指していると。 びゅー! 少し強めの風が吹いた。 あ…。 下ばっかり見てたから気づかなかったけど。 そこには大きな桜の木。 こんなとこに桜の木があったんだぁ。 思わず、立ち止まって見上げる。 やっぱり桜は好き。 あたしの名前にも入ってる桜。 この名前には、お父さんお母さんには感謝してる。 素敵な名前をつけてくれて、ありがとって。 って、そんなのんきな事考えてる場合じゃないんだった! またね、桜さん。 また会社までの道を急いだ。 .
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