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中学生の頃、美咲かよ(あたし)は一眼レフのカメラをお父さんに貰った。
趣味が全くないと言ったらカメラをくれた。
その日から下手なりに頑張ってきて、
高校の部活は写真部に入った。
思ったよりも活動は活発で、一応毎日の部活、毎週日曜日は撮影会をしている。
だけど今週の日曜日は来れる人が少ないため中止になった。
暇になったかよは家を出ていつも撮っている公園へ足を運んだ。
「写真日和だあ」
パシャパシャ撮って満足なかよが最後のシャッターを押した時、目の前で立ち止まり空を眺めている青年も一緒に撮ってしまった。
「あっ…」
シャッターの音ととかよの声に反応し、こちらを向く。
キョトンとする彼はただぼーっとかよを見つめたままだった。
日が差し込み、彼を照らす。
「…ごめん写っちゃった?」
困ったように少し笑いながら言う彼は太陽のせいか眩しくてはっきりと見えない。
彼の顔が見たかったのか、かよの足はいつの間にか動き出していた。
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