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「綾乃が俺を無視してるから……
電話しても店に行っても出ないし会えないし
だから奈央子さんに頼んだんだ
どうにかして綾乃に会いたいからって」
「……………」
雅臣の顔を見れなくてうつむく
「綾乃……」
ナオがリビングに入ってきて
春奈ちゃんを抱く私の手に
自分の手のひらを重ねた
「雅臣さんと話したら
なにがあったのかは知らないけど
このままじゃいけないんじゃない?」
「うん」
うつむいた顔をあげてナオを見る
『大丈夫だよ』
ナオの瞳はそう言うように笑いかけていた
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