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「この部屋つかってくれていいから」
そう言うとナオは
春奈ちゃんを抱っこして
肩にマザーバッグをかけた
「春美と待ち合わせしてるの
今から彼の実家に行くから」
「ごめんナオ!」
「ううん…………あ…………ここ出るとき
鍵をポストに入れといてね」
玄関で靴を履いたナオは
雅臣にも笑いかけた
「ありがとう奈央子さん」
クシャッと春奈ちゃんの頬を撫でた雅臣は
もう一度頭を下げた
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