綾乃の選択

疑惑

「あの夜 雅臣に私 電話したよね
どこにいるの？って」

「あ………ああ」

「私 別に女性と一緒にいたからって
怒ってるわけじゃない
単なる知り合いだと思ってたから
あなたのこと信じてるから
だけど……雅臣は…………」

私は彼を見つめた

雅臣もじっとこっちを見てる

「あなたは店にひとりで来てる
そう言ったわ どうして？
なんでそんなウソ言ったの？」