237人が本棚に入れています
本棚に追加
/215ページ
「さっきも言ったけど
そうは思ってない………だけど」
今度は私が大きなため息をついた
「すごく気になったし怖くて聞けなかった
だからずっと雅臣に連絡できなかったし
会うこともできなかった」
「そうだったのか……ごめん
嫌な思いさせたな
でも俺は何とも思ってないからな」
「ん」
見つめる瞳がキラリと光った
手を伸ばした雅臣は
私の手を握ると一気に引き寄せた
引っ張り上げられた拍子に
雅臣の膝の上に跨がる体勢に
ギュッと腰にまわる彼の手の力は強く
逃れることはできない
最初のコメントを投稿しよう!