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髪を撫でる優しい手のひらを感じ
そっと目を開けると
目の前には微笑む雅臣の顔
「綾乃…」
かすれた声で私を呼ぶ
「……雅臣」
手を伸ばして頬を撫でた
その私の手に自分の手のひらを重ね
のぞきこむ優しい瞳
「落ち着いた?」
「ん……運動したみたいにドキドキしてる」
「うん 俺もだ」
ぴったりくっついたふたりの胸は
どちらも速い鼓動を打っていた
クスクスと笑いあっては
何回も 唇を重ねた
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