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数日たった土曜日の午後
午前中は混みあっていたが
正午をすぎたころ少し店内も空き始めていた
「いらっしゃいませ」
入口ドアから入ってきたお客さまに
声をかけ顔を見た私はハッとした
「こんにちは
あなたが佐原さんね!」
胸から下げている名札を見ながら
私に近づき
その女性はにこやかに微笑む
「……………はい」
「少しお時間いただけないかしら?」
薄いピンクのスカートが揺れていた
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