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『は?なんだって』
『だからね 今日久保さんが来たのよ』
『……………………』
『あなたを譲って欲しいって
別れて欲しいって直談判されたわ』
はあ~!
電話の向こうで大きなため息をつく雅臣
『彼女のおじいさんが頭取で将来銀行を継ぐから
優秀な伴侶が必要なんですってね』
『おじいさんのことは聞いてるけど
なんで俺が関係するんだ?』
『私と結婚すれば大出世だからって
あなたが断るわけがない
そう言ってたわよ 久保さん』
『また勝手なことを言ったもんだな』
雅臣は呆れている
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