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「来てくれたのね」
「あんな泣き声聞いちゃったらほっとけないよ」
真上からのぞきこみ髪を撫でる手はとても優しい
「ありがと」
大丈夫 大丈夫と
自分に言いきかせてたけど
思っていた以上に不安だったんだ
「怖かった」
「うん」
「雅臣は関係ないって思ってたけど
不安だったの」
「うん」
「…………離れないで」
「うん 絶対に離さないから」
しがみつく私の背中に両手を差し入れ
ギュッと抱きしめてくれた
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