237人が本棚に入れています
本棚に追加
/215ページ
「ねぇこの前も言ったけど………」
「…………ん?」
熱い時間が過ぎ
私の胸に頬を寄せる雅臣がつぶやいた
甘い吐息が裸の胸の頂きにかかり
くすぐったい
私の上から降りて傍らに寝ころぶと
腰を引き寄せ腕枕をして包みこんでくれる
「やっぱり一緒に暮らそうか」
「…………」
「またこんなことがあって
綾乃を不安にさせたくない
そうしたら久保さんだって諦めるだろうし
なにより俺が綾乃と一緒にいたいんだ」
額にチュッとキスをすると
雅臣は自分の喉元に私の頭を抱え込む
鼻腔いっぱいに彼の男らしい匂いが香った
最初のコメントを投稿しよう!