疑惑

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「ねぇこの前も言ったけど………」 「…………ん?」 熱い時間が過ぎ 私の胸に頬を寄せる雅臣がつぶやいた 甘い吐息が裸の胸の頂きにかかり くすぐったい 私の上から降りて傍らに寝ころぶと 腰を引き寄せ腕枕をして包みこんでくれる 「やっぱり一緒に暮らそうか」 「…………」 「またこんなことがあって 綾乃を不安にさせたくない そうしたら久保さんだって諦めるだろうし なにより俺が綾乃と一緒にいたいんだ」 額にチュッとキスをすると 雅臣は自分の喉元に私の頭を抱え込む 鼻腔いっぱいに彼の男らしい匂いが香った
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