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フゥと息を吐くナオ
「前も言ったけど
他の人の方が彼のためになるんじゃないかって
いつも思ってた
だけど……やっぱり私は春美が大好きで
愛していて……それは彼も一緒だった」
「ん」
「私ね
春美が北海道に異動になったとき
もう終わってしまうのかなって思った
待っていて欲しいって言われていたし
愛する気持ちには変わりはなかったけど
離れちゃったらもう駄目だって
勝手に思い込んでいた」
そこまで言うと思い出したのか
ナオは天井を見上げた
「ナオ…………」
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