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『できるだけ自然分娩にしましょう』
先生は万が一のために
帝王切開の準備もしてくれてあったけど
何とか自然分娩で雅臣も立ち会えることができた
そして今
病室のベッド横には
可愛らしい籐のベビーベッドがふたつ並び
ちょこんと茶色い頭がのぞいている
そのベッドをのぞきこんでいた雅臣は
椅子を引き寄せると私のベッド脇に座る
「なんか不思議だな
ふたりとも今朝まで綾乃の中にいたのに」
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