綾乃の選択

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「ん………もう……」 甘いキスにトロンとする 結婚して何年もたつのに 雅臣は変わらず甘くて優しい 「…………ん……」 キスをしながら 服の裾から入りこむ彼の指先に ボーッとする意識のなか ハッと我に返った 「ま…………雅臣……仕度しなきゃ 卒業式行くんでしょ」 ピョンと彼の膝から飛び降りた 「ああ そうだな じゃ続きはまた今夜にでも……な」 「ば…………ばか!」 ヒョウヒョウと立ち上がり 寝室に着替えに向かう雅臣の 後を追いかけた
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