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「もぉママったら泣きすぎ」
呆れたように言う綾香
「俺なんか
お前んちの母さん かわいいよな
ってみんなにからかわれた」
モグモグと寿司を頬張る春臣は
そう言いながらも照れくさそうに笑う
それは卒業式を終え家族で囲む昼食時
卒業式の間中
私は泣きっぱなしだったのだ
雅臣が渡してくれたハンカチはビショビショ
「だってあなた達の小さい頃からのことを
思い出しちゃって感激したんだもの」
そう言いまたウルウルと涙腺が緩む私の目
「お前達がこんなに大きく育ってくれて
ママもパパも嬉しいんだよ」
「「うん」」
雅臣の言葉に春臣も綾香も
嬉しそうに微笑んだ
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