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「お前が妄想してる間に出てったよ」
「妄想じゃないわよ
回想してたの」
プーと膨れた私の頭を撫でると
雅臣は笑った
「わかったよ
俺たちも行くぞ!」
「…………?」
あ…………
わかった!
家から10分くらい歩いたところに川があって
その土手に植えられている桜並木
春臣と綾香が生まれる前
ふたりでみつけて来た場所だ
春臣と綾香が生まれてからは
4人で毎年訪れていた
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