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「え!それって……どういう?」
「いや 言葉通りだけど」
「わ……私……」
「佐原さん
俺とつきあって下さい」
背筋を伸ばして
真っ直ぐに私を見つめる小田さん
細い黒縁のメガネの奥の黒い瞳は
真剣な光をたたえていた
ワックスで柔らかめに固めた黒髪と
スッと通った鼻筋
少し大きめの唇はキリッとしていて
『私 今日までこんなにまともに
小田さんを見たことなかったな』
ボーッと彼を見つめていた
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