彼の想い 私の気持ち

33/34

237人が本棚に入れています
本棚に追加
/215ページ
「え!それって……どういう?」 「いや 言葉通りだけど」 「わ……私……」 「佐原さん 俺とつきあって下さい」 背筋を伸ばして 真っ直ぐに私を見つめる小田さん 細い黒縁のメガネの奥の黒い瞳は 真剣な光をたたえていた ワックスで柔らかめに固めた黒髪と スッと通った鼻筋 少し大きめの唇はキリッとしていて 『私 今日までこんなにまともに 小田さんを見たことなかったな』 ボーッと彼を見つめていた
/215ページ

最初のコメントを投稿しよう!

237人が本棚に入れています
本棚に追加