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チュッとふれるだけのキス
すぐに離れていった唇に
そっと目を開けると
熱い光をたたえた小田さんの瞳が
キラリと光った
「佐原さんをもらっていい？」
コクンとうなづくと
小田さんはソファーの肘掛けから立ち上がると
私の脇と膝裏に手を差し入れ抱き上げた
その細身の身体からは想像もできないほど
たくましい胸が頬に当たる
恥ずかしさにその胸に顔をうずめた
ベッドに運ばれそっと降ろされる
真上から見下ろす小田さんの熱い瞳が
私をとらえていた
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