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「身体大丈夫?」
「ん」
「ごめん 無理させた」
ううんと首を振る
私の前髪をかきあげて額にキスを落とす
優しいその手はとても温かい
「顔赤いよ!」
クスっと笑う雅臣
そういう彼の顔も赤い
頬が熱を持って火照る
慶と別れて3年
その間
誰ともつきあったことはなかった
身体の関係も皆無
久しぶりの感覚に戸惑いを隠せなかった
「綾乃 可愛い」
フッと微笑んだ彼は私の肩を引き寄せた
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