終わりの始まりー海

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終わりの始まりー海

 記憶を辿ると、いつも真っ白な壁に遮られる  -アメリカ、ペンシルベニア州の路地裏で発見された、多数のマフィアの死体   それに紛れるようにして見つかった男女4人は、いずれもそれまでの記憶を失っていた  後日、その中の一人だった自分は、一緒に倒れていた少年の空(ソラ)・陸(リク)と共に、FBI捜査官である女性 高雫(たかしずく)日生(ひなせ)の元に身を寄せる。  日生の家には同じような事情で彼女と共に生活している少女、水月(ミツキ)がいた。彼女は言葉を失っていたが、特にコミュニケーションに不備もなく、自分達とは、問題なく共同生活を送れていた。    かつて、世を騒がせた連続殺人犯のロブの刃が、彼女と、共にいた自分を狙うまで
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