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「見違えるほどキレイになったじゃねえか、9。」
16の兄貴は、いつも気軽に声をかけてくる。
「最悪だぜ兄貴。もうこれで俺は、人間から必要とされなくなるんだ。」
俺は、16の兄貴に愚痴を言う。
16の兄貴は、その様々な色が織り交ぜられた顔で、笑った。
「お前はいいよな、ちゃんとキレイに揃えて貰えて。俺なんて、まだこんなに不細工なままだぜ。まあ、お前もまたリセットされて不揃いになるだろうさ。お前は用済みのパズルなんかじゃねえよ。」
俺は、その言葉に励まされた。
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