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「ハラサキってゆうの?名前」
まだ人気のない廊下はゆっくりと時間が流れている
「原崎 未捺です。あなたは?」
振り返った未捺の瞳に
ちょうど太陽が射す
光に包まれた金髪のスバルがいた。
「オレ?オレは源湯 スバル…
この金髪は俺の父さんが
理事長だから許されるんだよ、
…きっと。」
悪びれもせず、のほほんと笑う
スバルに未捺は無言で
教室まで案内する。
「まだ人いねぇのか……」
「あなたの席は…私のとなり」
「隣?あ、机に名前貼ってあるんだ…
分かりやすいなっ!」
にかっと笑ったスバルに何故か、
おなかの底がムカムカしてきた
未捺はその日から
必要以上にスバルと話すのをやめた。
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