第1章 知らない未来

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「ハラサキってゆうの?名前」 まだ人気のない廊下はゆっくりと時間が流れている 「原崎 未捺です。あなたは?」 振り返った未捺の瞳に ちょうど太陽が射す 光に包まれた金髪のスバルがいた。 「オレ?オレは源湯 スバル…  この金髪は俺の父さんが  理事長だから許されるんだよ、  …きっと。」 悪びれもせず、のほほんと笑う スバルに未捺は無言で 教室まで案内する。 「まだ人いねぇのか……」 「あなたの席は…私のとなり」 「隣?あ、机に名前貼ってあるんだ…  分かりやすいなっ!」 にかっと笑ったスバルに何故か、 おなかの底がムカムカしてきた 未捺はその日から 必要以上にスバルと話すのをやめた。
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