第2章 散りばめられた未来

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お爺ちゃんの細い足が ポキポキ鳴る度、未捺は思い出す 叔父さんも昔、鳴らしていた。 「あの、それで話とは…」 カーテンが少し揺れ、 見覚えのある顔が覗いた 「ごめんねミナっち。」 「いや、謝られても…  さっさと話してくださいよ」 急ぐ気持ちは、叔父さんのことを何故スバルが知っているのか…それを聞き出したくて。 「ミナっちの叔父さん、  灰泥雨のこと君に話したよね?」 スバルはカーテンから 大きな鍋を持って出てくると お母さんが鍋敷きを急いで出す。 鍋をテーブルに置き一息吐いた スバルは蓋を開けて 未捺に覗くように指示した。
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