第2章 散りばめられた未来

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黒々しい液体はプクプクと 蒸発を繰り返している 「なにこれ、源湯スバル  …もしかして…これ。」 再び蓋をされた鍋の中身に 未捺は驚き、怯えていた 「そう、これが君の  叔父さんの話に出てきた  灰泥雨だよ……もちろん危険」 未捺以外は平然としている 「なんで?お母さん知ってたの?  お爺ちゃんも…無彩色雨は  他言無用なんじゃーっ」 「そうよ、だけどね未捺。  あの出来事を再発させてでも  話さなくちゃダメな時が来たのよ。」 お母さんの言葉に未捺の頭が混乱する 「なによ、時ってどういうこと…」
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