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「ペナルティー1」
えっ……。
確かに、立花の落とした爆弾の後で油断はしていた。
しかし、
「でも、『はい』って言っただけじゃ……」
さすがに、これは厳しすぎやしないか。
そんな不満を浮かべれば、忍はやっぱり甘くなる。
「もう、そんな可愛い顔されちゃ敵わないな。
じゃあ、今のは『貸し1』にしとくよ」
再び、優しい恋人の顔を向けられ、
ようやく那々の中でも、さっきまでの動揺と驚きが薄れ始めた。
しかし、いざ気持ちが穏やかさを取り戻してみれば、
やっぱり多少の後ろめたさは否めなかった。
だから、
「あの、ごめんなさい。
なんか、騙し討ちみたいにお願いをしてしまって……」
那々は、目の前のカップを両手で包んだまま小さく視線を俯けた。
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